100年後も、この土地にワイン造りがありますように

100年後も、
この土地にワイン造りがありますように

わたしたちは、2020年からぶどう栽培を始めました。地元、筑波山の麓で育てたぶどうからワインを造り、まちの風景・暮らしの一部になり、楽しくワインを飲んでもらいたい。そのために、日々、畑で汗を流しています。小さな積み重ねが未来の風景をつくっていくと信じて、真摯にぶどう栽培・ワイン醸造に向き合い続けていきたいと思います。

ワイン造り

ぶどう栽培

 わたしたちは「ワインづくりは、ブドウづくり」だと考えています。ブドウ本来の成長を極力妨げずに、実をならせ、熟度のあるブドウを収穫することを理想としています。そのために、しっかりとブドウの成長を観察し続けることが一番大切なことだと考えます。年ごとの気候の変化により、ブドウの成長も当然変化します。その変化を感じ取り、ブドウの成長を手助けすること、それがわたしたちの仕事だと思っています。
化学肥料や殺虫剤、除草剤は使用していません。

醸造

 わたしたちの醸造は、とてもシンプルです。ブドウについている天然酵母を利用して発酵を行い、発酵が終われば圧搾し、樽に入れ、ワインが熟成するのを待つ。醸造中に補酸、補糖もせず、フィルターや清澄も行いません。亜硫酸も使用していません。
一つ、わたしたちの醸造の中で大切にしているとすれば、「熟成」です。ワインは生き物です。樽入れ直後は、歩き始めた子供のように活発で元気が良いですが、落ち着きがなく不安定です。そこでしっかりと熟成させることで落ち着きが出て、安定していきます。そして、そのワインが持つ香りや味わいを引き出すことができ、品種本来の味わいやその年の姿を表現できると考えています。

筑波山麓について

筑波山は約6000万年以上前に地下深くで冷え固まったマグマが岩石となり、隆起してできた山です。山頂から中腹は斑れい岩、中腹から山麓は花崗岩でできています。筑波山の南側にある山々は、海底の砂がマグマの熱で影響を受けた変成岩でできています。

生産者

青木 誠

農学部卒業。2015年渡仏、CFPPA(ボーヌ醸造学校)BPA取得。
Domaine Simon Bize, Domaine Petit Roy, Domaine Ganevat, Domaine des Miroirsで研修し、2020年帰国。

青木 あずさ

大学卒業後、金融機関に勤務。2018年渡仏、Domaine Petit Roy、Domaine des Miroirsで研修。